ブラウザと回路と連携させることで、Android / iOS / Windows / macOS などのOSを問わずに回路を操作することができます。
そのような例をいくつか紹介します。
ここで紹介した例は、
金丸隆志 著「カラー図解 最新Raspberry Piで学ぶ電子工作」で紹介した演習の基礎になっています。
タブレットで操作する新しい観光望遠鏡
観光地などに設置される観光望遠鏡を、タブレットのウェブブラウザで操作するスマート観光望遠鏡として発展させました。
過去のバージョンに比べ、設置時の安定性が向上しています。
カメラの上下左右の向き、ズームなどを操作できます。
この内容に関連した文献はこちら。
- 吉野晃平、金丸隆志, "タブレット端末を用いた観光望遠鏡システム," 日本機械学会2015年度年次大会 (S1210103) (PDF)
- "新たな観光望遠鏡システムの開発" 工学院大学卒業論文 (2019年3月) (PDF)
Raspberry Pi Pico W でキャタピラ式模型を Wifi 制御してみた
本ページで紹介しているデモは、主に Raspberry Pi などの、Linux が動作する小型コンピュータで実現しています。価格は 1 万円弱程度でしょうか。
それに対し、本動画で用いている Raspberry Pi Pico W は 1500 円程度です。Linux ではなく、MicroPython が動作するマイクロコントローラーです。
価格が安く性能が低くても、スマホとの連携ができていることがわかります。
この内容は、以下のページで解説されています。
広角カメラを3つ搭載したルンバによる家庭見守りシステム
お掃除ロボットであるルンバに広角カメラを3つ搭載し、
留守中の家を見守るシステムを作成しました。
このルンバを Wifi 経由でウェブブラウザを通して操作することができます。
3つの広角カメラにより、ルンバの周囲360度を見渡すことができますので、
ペット等を含めた、家庭内の広い範囲を人目で把握することができるというわけです。
この内容を解説した卒業論文はこちら。
- "車載用広角レンズを用いた室内見守りシステムの開発~車載用レンズをこんなものにつけたら~" 工学院大学卒業論文 (2015年3月) (PDF)
タブレットで操作するスマート観光望遠鏡
観光地などに設置される観光望遠鏡を、タブレットのウェブブラウザで操作するスマート観光望遠鏡として発展させました。
カメラの上下左右の向き、ズーム、フォーカスをなどを操作できます。
こちらを作成した4年生による卒業論文はこちら。
- "Androidタブレットを用いた観光望遠鏡システム" 工学院大学研究報告 No.117 (2014) pp.51-54 (PDF)
- "Android観光望遠鏡の開発~レンズとAndroidを組み合せ、次世代に向けて何ができるか~" 工学院大学卒業論文 (2014年3月) (PDF)
Intel Edison で映像配信中のカメラのパン・チルトを制御してみた
上に示したスマート観光望遠鏡の技術的な基礎となったのがこちらのデモです。
Intel による汎用コンピューティング・プラットフォーム Intel Edison を用いて、「映像の配信」および「カメラ台のパン(左右)・チルト(上下)の制御」を行っています。
enchantMOON と Raspberry Pi で三輪オムニホイールロボットを操作
ウェブ技術を用いるとOSによらずに回路と連携を行うことができると述べました。
こちらは enchantMOON という手書き用タブレットを回路と連携させるという変わり種のデモです。
enchantMOON をタッチすることにより三輪オムニホイールロボットを操作しています。
enchantMOON は Raspberry Pi と通信し、最終的に指令をマイコンである Arduino に伝えてモーターを動かしています。
このロボットを下記のイベントで展示しました。
- 工学院大学金丸研究室 "スマートウォッチ・enchantMOON・Kinectを用いたロボットの無線操作"
Maker Faire Tokyo 2013 (2013/11/3(日)、4(月) 日本未来科学館)
- 工学院大学金丸研究室 "Firefox OSを用いたロボットの操作"
Android Bazaar and Conference 2013 Autumn (2013/10/20(日)東京電機大学北千住キャンパス)
展示の様子は下記で紹介されています。