第四回課題

• [課題 1]
  
  

  int i; int x=18; int y=5; int z, w; double s=18; double t=5; double u, v; i = (x + y)/2; z = x / y; u = x / y; w = s / t; v = s / t; std::cout << "iは" << i << "である\n"; std::cout << "zは" << z << "である\n"; std::cout << "uは" << u << "である\n"; std::cout << "wは" << w << "である\n"; std::cout << "vは" << v << "である\n";

  
  Visual Studio で上記のプログラムを実行し、以下の問に答えよ。
  実行方法が分からない学生は「第一回-03 初めての C/C++ プログラミング(コンソールアプリケーション編)」を復習すること。
  
  (1) i の値が 11.5 にならなかった理由を述べよ
  (2) z の値が 3.6 にならなかった理由を述べよ
  (3) u の値が 3.6 にならなかった理由を述べよ
  (4) w の値が 3.6 にならなかった理由を述べよ
  (5) v の値が 3.6 になった理由を述べよ
  
  解答するにあたっての考え方は、「int 型と double 型にまつわる注意」を参照すること。
  
  
• [課題 2]
  再び、前回の画像処理アプリケーションimageopen.zip を用いる。
  前回の課題の最後で、「グレースケール画像 (白黒の濃淡のみの画像)」を作成してもらった。
  これは青 (Blue)、緑 (Green)、赤 (Red) を全て同じ値にすることで実現された。
  
  実は、上記の「全て同じ値」にする際の値は輝度という量が適切である。
  赤 (=R) 緑 (=G)、 青 (=B)、 に対して、輝度は以下で定義される
  (順番に注意。式は RGB の順だが、プログラムの配列では、Blue, Green, Red であった)。
  
  

  輝度 = 0.299 * R + 0.587 * G + 0.114 * B

  
  この輝度を用いてグレースケール画像を作成せよ。
  結果は、配布した Word ファイルに、変更部分のみ記述せよ。
  
  [補足]
  前回の課題の内容を理解していれば、「式の通り」に計算するだけの問題である。
  ただし、 青 (=B)、 緑 (=G)、 赤 (=R) が格納されている部分が複雑な形をしているため、
  皆さんが記述する計算式も複雑になり、見通しが悪いと感じる人もだろう。
  
  そう感じる場合、本日のページの以下の部分が参考になるだろう。
  ただし、以下の内容は「式の見通しを良くする」、「警告を消す」などの目的で使われるものなので、
  参考にしなくても答えにはたどり着ける。
  
  
  • 見やすい式を書きたければ、文の構造「コードブロック」の4つめに紹介されているプログラムの断片は参考になる。
    
    
  • 一行が長いプログラムになってしまった場合、文の構造「文」によると、一文は複数行にまたがっても良いことに注意すると良い。
    
    
  • コンパイル(ビルド)時の警告が気になる場合、C/C++ における演算子「代入と型変換」によると、警告を消すには明示的な型変換が有効であることが参考になる。例えば

    輝度を格納する変数 = (int)( 右辺に書いた式全体 );

    のように。
    
  
  を知っておくと良いかも知れない。