ボタンからのプログラムの起動

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今までのページでは、プログラムを Visual Basic Editor 上の 「再生ボタン」をクリックして起動していた。
ここでは、プログラムを「自分で作成したボタン」から起動する方法を学ぶ。

ここで扱う「ボタンの配置とプロパティによる設定」は、Visual C++ などの他のプログラミング環境でも多く用いられるので、
プログラミングに興味のある人は学んでみるとよいだろう。

まず、準備として以下のように MsgBox で文字列を表示するプログラムを作成しておこう。



そして、下図の Visual Basic Editor 上の Excel ボタンで、通常の Excel のシートに戻る。



次に、Excel 上のコントロールツールボックスツールバー上の「コマンドボタン」ボタンをクリックしよう。
これは、Excel のシート上にボタンを配置するためのツールボタンである。



「コマンドボタン」ボタンをクリックすると、下図のように「デザインモードボタン」と「コマンドボタン」が選択された状態となる。
(選択された状態を表す色は環境により異なる)



この状態で、Excel のシート上でマウスをドラッグしよう。
下図のようにドラッグした領域の大きさでボタンが作成される。



上図の様に、ボタンの四隅に◯が表示された状態で、ツールバーの「プロパティ」ボタンをクリックしよう。



すると、下図のようにプロパティを設定するウィンドウが現れる。 その中で「Caption」の項目に注目しよう。
Caption とはボタン上に書かれる文字列を表す。



キャプションの項目を例えば「スタート」としてみよう。 すると、それに伴ってボタン上の文字列も「スタート」に変化する。
設定が終わったら「プロパティ」ウィンドウの×ボタンを押して閉じて構わない。
(興味のある人は、他のプロパティをいじってみても良い)



さて、ここで、「スタート」ボタンを押した時の動作を定める作業を行おう。
やはり、ボタンの四隅に◯が表示された状態で、ツールバーの「コードの表示」ボタンをクリックしよう。



すると、画面が Visual Basic Editor に切り替わり、新しいプログラムのコードが現れる。
既に記述済みの prog1() プロシージャも表示されていることに注意しよう。

新たに現れたコードは「スタートボタンを押したときに呼ばれるプロシージャ」を表す。



ここに、以下のように「Module1.prog1」と記述しよう。
これは「スタートボタンを押したときに prog1() プロシージャが呼ばれる」ことを表す。



これでプログラミングは終了である。 以下の Excel ボタンを押して Excel のシートに戻ろう。



さらに、コントロールツールボックスツールバー上で「デザインモード」が選択された状態になっているはずであるので、
このボタンをクリックし、デザインモードを終了しよう。



ここで、シート上の「スタートボタン」を押すと、prog1() プロシージャが呼び出され、 以下のように「こんにちは」とダイアログが現れる。







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