Excel02: Excel を用いたグラフ作成 (実験グラフ設定)

前ページで作成した実験グラフを設定して 卒業論文や投稿論文への使用に耐え得るグラフを作成しよう。


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設定

まず、グラフの領域 (グラフエリア) でマウスを右クリックし、 「グラフのオプション」を選択しよう。



現われた「グラフのオプション」ダイアログの「タイトルとラベル」タブをクリックし、
グラフのタイトル」、「軸の名前」を入力しよう。
さらに、軸に単位がある場合はそれも記入しよう。

グラフのタイトル軸の名前軸の単位は実験レポートなどで必ずチェックされるポイントであるので、
必ず記入する癖をつけよう。



次に、同じダイアログで「目盛線」タブをクリックし、X軸の目盛線にチェックを入れよう。
右側のサンプルに目盛線が入ることに注意。

なお、このページ設定内容は個人の好みで色々変わってくるだろうが、ここでは練習のために指示どおりに行なうこと。



さらに、「凡例」タブをクリック。「凡例を表示する」のチェックを外す。
「−◆−アームの振れ (μm)」という凡例が表示されなくなる。



以上でグラフオプションを完了すると、以下の図のようにグラフの見た目が変更される。
(赤い点は説明のためにこちらで描いたものなので、気にしなくて良い)



次に、グラフの背景色を設定しよう。 グラフの背景の灰色の部分 (上図の赤い点のような部分) をマウスでダブルクリックするか、
あるいはマウス右クリックで「書式設定」を選択しよう。

下図のような「プロットエリアの書式設定」ダイアログが現われる。
「領域」の部分を「自動」にすると背景色が変化する (左下「サンプル」の所の色の変化に注意)。



これで以下のように背景色が白になった。

次にグラフの目盛線を設定しよう。X 軸を設定するため、下図の赤い四角のあたりをマウスでダブルクリックするか、
あるいはマウス右クリックで「書式設定」を選択しよう。



すると、「軸の書式設定」ダイアログが現われる。(失敗した場合、軸の数字をクリックするとうまくいくかもしれない)

ここで、「目盛」タブをクリックしよう。



以下のように目盛の設定を変更する。
まず、「自動」のチェックを外し、設定したい数字を自分で打ち込む。
以下は、横軸の範囲を 0.6 〜 1.4 にし、目盛間隔を 0.2 にしている。

入力したら OK する。



同様に、縦軸 (Y 軸) も設定しよう。
Y 軸の付近をマウスでダブルクリックするか、 あるいはマウス右クリックで「書式設定」を選択しよう。
すると、Y軸の「軸の書式設定」ダイアログが現われる。
目盛間隔が細かすぎるので、以下のように (200 から) 400 に変更しよう。



OK すると、以下のようにグラフが変更される。
かなり良くなったが、ここでは学習のためさらに「補助目盛線」も入れてみよう。



補助目盛線を入れるには、まずグラフ領域でマウスの右クリックをし、 「グラフのオプション」を選択。
現われたダイアログの「目盛」タブで X 軸/Y 軸の「補助目盛線」にチェックを入れよう。

「補助目盛線」とは、目盛で数値が書かれていない部分に引かれる線のことである。



OK すると、以下のように補助目盛線が引かれるのだが、これは見ての通り 細かすぎて見にくい。
これも設定して見やすくしよう。



X 軸付近をダブルクリックするか、 あるいはマウス右クリックで「書式設定」を選択しよう。
現われたダイアログで以下のように 補助目盛間隔を 0.1 に設定。



Y 軸付近をダブルクリックするか、 あるいはマウス右クリックで「書式設定」を選択しよう。
現われたダイアログで以下のように 補助目盛間隔を 200 に設定。



これで以下のように見やすくなる。

さらに、「目盛線」と「補助目盛線」とで線のスタイルを変えてみよう。



上図の赤い丸のあたり (すなわち X 軸の補助目盛線) をダブルクリックするか、 あるいはマウス右クリックで「書式設定」を選択しよう。
すると、以下のように目盛線の書式を設定できる。
線のスタイルを点線にしてみる。
同様に Y 軸の補助目盛線をダブルクリックするか、 あるいはマウス右クリックで「書式設定」を選択しよう。
すると、同様に線のスタイルを点線にできる。



すると、最終的に目盛りが以下のようになる。

最後にグラフの色を変更しよう。グラフ線自体 (下図中赤丸のあたり)をダブルクリックするか、
あるいはマウス右クリックで「書式設定」を選択しよう。




現われたダイアログで色の部分を黒色に設定。
ついでに、データポイントのサイズを (デフォルトの 5 から) 少し大きく (図では 7) して見やすくしよう。



これで完成である。

このように、卒業論文や投稿論文での使用に耐え得る図を作成するのはなかなか面倒な作業である。
何度も練習して慣れておこう。







補足:凡例の設定

なお、上の例では「凡例」は削除してしまったが、
凡例を利用し、なおかつ凡例に名前を設定したい場合は以下のようにする。

例えば、以下のように2本のグラフがあり、「Euler 法による数値解」と 「解析解」と記述したいとしよう。
(言葉の意味は気にしなくて良い)



そのためには、グラフ領域でマウスを右クリックして得られる 「元のデータ」から行う。



現れたダイアログの「系列」タブにおいて、系列を選択し、 適切な「名前」を欄に入力すれば良い。







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