今までの演習で、MIPS CPU 上で動作するソフトウェアが add, lw, sw などの命令 (instruction) の系列として実現されることをみて来た。 これらの命令はアセンブラによって機械語に翻訳される。 機械語とは、命令を数値で表現したものである。
MIPS R2000 CPU においては、一命令は全て 32 ビットで表現される。 今まで見た通り、MIPS においてはレジスタやデータの 1 語のデータ長 は 32 ビット (4 バイト) であったから、1 命令は全て 1 語で表されることになる。 さらにメモリアドレスも 32 ビットで表現されている。 このように MIPS R2000 CPU は非常に規則的な命令体系および構造をしているのが 特徴である。
一方、Intel の 80x86 系 CPU はその歴史背景から 非常に複雑な構造をしている。例えばレジスタのサイズが 16 ビットのものとと 32 ビットのものが混在している、 などである。
とはいえ、MIPS R2000 CPU の構造を理解することは
Intel や PowerPC 等、他の CPU を理解する助けになるだろう。