BCC Developer の使い方 (その 2)
第七回の演習から、「ソースファイルの分割」を行うことになります。
これは、複数のソースファイルから一つのアプリケーションを構築することを
意味します。
このページでは BCC Developer で分割コンパイルを行うための方法を
いくつかメモしていきます。
複数ファイルを全て新規作成する方法
第七回の演習に従い、「myComplex.h」、「myComplex.cpp」、「complex_test.cpp」
を新規に作成する方法を書きます。
- まず通常通り、新規プロジェクトを作成します。
- そこで、「新規作成」→「C/C++ソース」を繰り返し、上記3つのファイルを作成します。
左側の「プロジェクト」ウィンドウにおいて、プロジェクトの階層構造の下に3つのファイルが見えれば成功です。
- あとは各ファイルをダブルクリックで選択しながら、プログラムを記述していきます。
なお、
「一つのプロジェクトの中に、main 関数 (をもったファイル) は一つしか作れません」。
これは、意味を考えれば明らかだと思います。注意して下さい。
既存のファイルをプロジェクトに追加する方法
ここでは、既に書かれたプログラムファイル (cpp ファイル や h ファイル)
をプロジェクトに追加する方法を記します。
これは、既に完成したクラスを利用するときや、以前の問題で作成したクラスを
別の問題で変更して利用する場合などに用いられます。
- まず通常通り、プロジェクトを新規に作成します。
- 作成したプロジェクトのフォルダに、利用したいプログラムファイル (cpp や h) をコピーします。
[注意] コンパイルの際に何が行われているか理解している人はコピーの必要はないかもしれませんが、
慣れないうちはコピーした方がトラブルが少ないと思います。
- メニューの「プロジェクト」→「プロジェクトに追加」を実行し、利用したいファイルを全てプロジェクトに加える。
- 後はプロジェクト内のファイルを編集しながらプログラムを進めれば良い。
「コンパイル」、「メイク」、「再構築」の違い
記述したプログラムをコンパイルするために、「コンパイル」、「メイク」、「再構築」の3つがありますが、ここではこれらの違いを記します。
- [コンパイル]:プロジェクト内のファイルのうち、更新されているもの (コンパイルの必要なもの) のみコンパイルを行う。
リンクは行わない。すなわち、実行ファイル (EXE ファイル) は作成されない。
- [メイク]:プロジェクト内のファイルのうち、更新されているもの (コンパイルの必要なもの) のみコンパイルを行い、
さらにリンクを行う。すなわち、実行ファイル (EXE ファイル) が作成される。
- [再構築]:プロジェクト内の全てのファイルに対してコンパイルを行い、
さらにリンクを行う。すなわち、実行ファイル (EXE ファイル) が作成される。
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