Word-05: タブ

このページでは、タブについて扱う。タブはインデントと同様に段落書式の一つである。

インデントとタブを効果的に用いて美しい文書を作成しよう。

編集記号の表示

まずはじめに、編集記号を表示する設定を行おう。タブを学ぶ際には有効にすべき機能である。

まず、Microsoft Word を起動しよう。
そして、下図のように、「ホーム」タブの「段落」領域にある「→」が向かい合ったボタンを押して有効にすればよい。



ところで、そもそも「編集記号」とはなんだろうか。
皆さんが知っている編集記号には、下図に示されている「改行を表す矢印」がある。



ファイルを印刷したときにこの「改行を表す矢印」は印刷されないことは想像がつくのではないのだろうか。
このように、存在はするが印刷はされない記号のことを編集記号と呼ぶ。

先程の編集記号の表示の設定により、「改行」の記号の表示以外に
下図のように「全角の空白文字(スペース)が□で表示される」、「半角の空白文字(スペース)が・で表示される」、「タブが→で表示される」と言った効果が現れる。
タブの表示が今回の学習に必要なのである。



編集記号の表示の設定を行わないと、これらの文字は以下のように何も表示されない。
実際にはそこに存在するのに何も表示されない、というのはあまり嬉しくないためこの設定を行うのである。




タブとは何か

再び、パーティの掲示を考えよう。前ページでも触れたように、 「八王子校舎」、「5月某日」で始まる内容は、行の途中であるにも 関わらず、揃えて記述されている。
(インデントは、段落の左端と右端を調節するものなので、このようなことはできない)

このように文章の途中で文字列を揃えて表示したい時は「タブ」機能を用いる。
(前ページの繰り返しになるが、「八王子校舎」や「5月某日」の前には空白は一文字も入っていない。)



上図にあるように、「場所」と「八王子校舎」の間に挿入されているのが「タブ」であり、
編集記号の表示をオンにしていれば、上図にあるようにタブは「→」と言う記号で表される。


タブの挿入と調節

練習のため、上の Welcome Party のチラシのうち、下記の4行の部分のみを記述してみよう。
もちろん、余力のある学生は全体を記述しても構わない。

場所 八王子校舎
日付 5月某日
時間 夕方~
参加費 未定

文書を打つ際は、キーでタブを挿入して行くことに注意すること (タブは1回で良い)。
この時はまだ揃える位置は気にしなくて良い。

詳しく述べれば、以下の位置でキーボードのTAB (タブ) キーを一回ずつ、合計四回押せば良い。
TABキーはキーボード左端の上から3番目あたりに見つけられる。
キーボードに「TAB」と書かれていない場合、「→」が描かれている場合が多いだろう。 4行の入力が終ったら、これらを箇条書きとして揃えてみよう。
揃えたいのは4つの行 (4つの段落) であるから、マウスで4つの段落を選択して色を反転させよう。
(なお、ここで設定するインデントとタブはどちらも段落書式である)

まず、前ページの復習として、下図のようにインデントを設定してみよう。



なお、前ページで解説した通り、ルーラーと呼ばれる目盛が存在しなければ下図のように「表示」タブの「ルーラー」にチェックを入れる。



次に、タブマーカーを用いて「八王子校舎」、「5月某日」などの部分を揃えてみよう。
やることは、下図の赤色領域 (この領域は縦方向にかなり狭い) をクリックし、L 字型の「タブマーカー」を出現させることである。
うまくいくと、クリックした位置にタブマーカーが現れ、その位置に「八王子校舎」、「5月某日」などが揃うことがわかる。



タブの揃え位置は「タブマーカー」の位置で制御される。
インデントマーカーを動かしたのと同じ要領でタブマーカーを移動すると、 下図のようにタブ揃え位置が移動する。
ただし、タブマーカーは正確に真横方向に移動しないと消えてしまうので注意が必要である。



これでタブの調節は完了である。

ここで、タブマーカーの種類について少し見ておこう

いま、ルーラー部分をクリックすることでタブマーカーが現れた。実はこれは左揃えのタブマーカーであった。
タブマーカーには種類があり、左揃え、中央揃え、右揃えなどがある。

これらのうち、左揃えタブが現れたのは、下図のようにルーラー左端の「タブの種類」ボタンにおいて
左揃えのタブマーカーが表示されているからである。



この「タブの種類」ボタンは押すたびに以下のように種類が切り替わり、最終的に7回のクリックで元に戻る。
ここでは左揃えタブを挿入するため、タブの種類ボタンをに戻しておこう。




タブマーカーの削除

タブマーカーは一つの段落あたり複数設定できるが、間違ってたくさんマーカーを挿入してしまい、削除したくなることがしばしばある。
タブマーカーは、タブマーカーをマウスで掴んでルーラー以外の領域へドラッグアンドドロップすると削除できる。





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